大学院生にお勧めのバイト_研究と両立できないなら研究をバイトにしよう

大学院_バイト_おすすめ

こんにちは,Hiroです.今回は、

  • 大学院生にお勧めのバイト
  • 研究と両立させる方法

について紹介します。

この記事ではこんな悩みを解決します。

大学院生ってどんなバイトをした方がええんやろ

研究が忙しすぎてバイトする時間がない

この記事を書いているのはこんな人

化学系大学院卒
2021年3月に大学院を卒業
修士1年生時は飲食と塾講師バイトを経験

では,早速行ってみましょう!

目次

バイトをする前に考えるべきこと

まず、バイトをする前に考えておかなければならない事があります。

それはバイトをする目的です。闇雲になんとなくバイトをする事はお勧めしません

皆バイトしてるしとりあえずバイトするか

これはやめましょう。なぜなら

  • バイトで稼げるお金は少ない
  • 学生の時間は人生において非常に貴重

だからです。

まずバイトでは研究しながらだと月8万円ぐらいが限度でしょう。これは社会人になって貰う給料に比べたら僅かなものです。

また大学院生の時間は貴重です。基本的に自分のしたいこと、学びたいことに多くの時間を避ける最後の期間だと思います。

なので

バイトをするのであれば、貯金のためではなく、大学院生の時に必要な金額だけバイトをしよう。しっかりといくら必要なのか考えよう。

多くの院生が行っているバイト

では大学院生にお勧めのバイトを紹介します。
多くの大学院生が行っているバイトには以下の3つがあると思います。

それぞれについてメリット、デメリットそして大学院生にお勧めかを紹介します。

よくあるバイト① 飲食

まずは結論から「飲食バイトは大学院生にはオススメしません

大学院生へのお勧め度
★☆☆☆☆

飲食バイトのメリット

飲食バイトのメリットを紹介します。メリットは以下の2つです。

  • 稼ぎやすい
  • 社会経験になる

一般的に飲食バイトは時給が低いイメージですが稼ぎやすいです。

なぜなら大体の飲食店は人手不足のため、長時間働くことができるからです。

また、深夜まで営業している店だと22時以降は時給が1.2倍になるのでこれも稼ぎやすい理由の1つです。

また飲食バイトは社会経験になります

接客をしたり、電話対応をしたり、クレーム対応をしたり様々な経験を積むことができます。

また忙しい店舗の場合、多くの仕事を優先順位をつけて効率よくこなす経験も積めます。

飲食でバイトした経験は会社で働いてる今にも活きていると実感しているよ

飲食バイトのデメリット

次に飲食バイトのデメリットを紹介します。それは体力的にきついことです。

基本的に立ち仕事ですし、走り回っている必要があります。

また場合によっては夜遅くまで働くことになるでしょう。

僕も0時ぐらいまで週4で働いてたけど、次の日の研究に集中できない等影響が出てたよ。。。

大学院生の本職は研究をすることです。バイトで疲れて研究に影響が出ていては本末転倒です。

研究は想像以上に体力が必要です。体力的に楽なバイトをすることをお勧めします。

よくあるバイト② 塾講師

まずは結論から「塾講師は、飲食よりはお勧めだけど少し微妙」というかんじです。

大学院生へのお勧め度
★★☆☆☆

塾講師バイトのメリット

塾講師のメリットは以下の通りです。

  • 時給が良い
  • 体力的に楽

一般的に塾講師の時給は高いです。

そして大学院生になると大卒資格を持っているので時給がさらに高くなります。大手の塾なら個別指導でも時給二千円は狙えると思います。

塾講師は飲食と比べて長時間働けないので稼げないイメージですが、大学院生の場合時給が上がるのでそこそこ稼げると思います。

そしてもちろん飲食のバイトと比べて体力的に楽です。走り回る必要性も無いですし、基本的に座って働く事ができます。

また深夜まで働くこともないので、そこまで研究に影響が出ないです。

塾講師バイトのデメリット

塾講師のデメリットは以下の通りです。

  • 曜日が固定される
  • 学べることが少ない
  • 夜からバイトがあるのは大変

塾で個別指導と言えど、曜日固定されることがほとんどです。

ただ大学院になると平日学会が入ることもあるので調整するのがめんどくさいというデメリットがあります。

そして個人的には学べることが少ないことも大きなデメリットだと思います。

基本的に自分より年下の子の対応をしますし、正直飲食店よりかは客層が安定しているのでそこまでクレームも来ません。

気も使わなくていいし最高やん!

って思うかもしれませんが、せっかくの貴重な学生の時間を使うには勿体ないです。

せっかく時間を使うなら将来的にも役に立つ経験を積める環境で働く方が良いと思います。

体力的に楽で稼げるバイトなのでお勧めではありますが、せっかくの学生という自由が利く貴重な時間はもっと今後に活きることに使った方が良いと思います。

また研究を始めて分かると思うのですが、夜からバイトがあるというのは想像以上に厄介です。

実験をしていると予想外のできごと、例えば装置不良、実験失敗等が頻発します。

予想以上に実験に時間がかかることはよくあるよ。
そんな時に夜からバイトがあると中途半端に研究を切り上げなきゃいけなくなるよ

これでは効率よく研究を進めることができません。

以上の理由から塾講師バイトは飲食よりかはお勧めできるけど、そこまでお勧めできないと思います。

よくあるバイト③ TA

TAとはTeaching Assistantの略称で、大学で講義や学生実験の手伝いをすることです。

TAのバイトは大学院生にとって非常にオススメです。

大学院生へのお勧め度
★★★★☆

TAバイトのメリット

TAのメリットは以下の2つです。

  • 時給が高い
  • 移動に時間がかからない

まずTAの時給はそこそこ高いです。大学によりますが1200円/時ぐらいだと思います。

また90分の講義に対して2時間分の給料が発生したりもするので、コスパよく稼ぐことができます。

そして何よりのメリットが移動に時間がかからないことです。

もちろんTAは大学内で働くので、他のバイトに比べて移動が非常に少ないです。

更に勤務時間も短いものが多いので研究に対する影響が少ないです。

TAバイトのデメリット

TAのデメリットは稼ぎにくいことです。

TAは高時給ではありますが、そこまで長時間ではないのと、大学が長期休みの時はバイトがないため、稼げても年間10~20万円程だと思います。

ですのでもっとお金が必要だという人には不向きかもしれません。

時給では塾講師には及ばないけど、移動や準備に関する時間も考慮に入れると、コスパの良いバイトだと思うよ

だと思います。

また自分が教えるとなると意外と自分が理解していない部分が見えてくるので、自分の知識の再確認になって研究の役にも立ちます。

研究をバイトにする

大学院生へのお勧め度
★★★★★
お勧め度はマックスです。やらない理由はないと思います。

これまで一般的なバイトを紹介してきました。次に紹介するバイトは研究です。

研究をバイトにするにってどういうこと?

ってなると思います。研究をバイトにするというのは日本学生支援機構の奨学金を借りて、返還免除を狙う

ということです。詳しく解説します!

日本学生支援機構の奨学金

この奨学金は皆さん聞いたことはあると思います。

また、学部生の時に借りている人も多いのではないでしょうか。

ただ学部と大学院では奨学金の条件が変わるのはご存じでしょうか?

学部は親の収入が家計基準ですが、大学院は本人の収入が家計基準です。

例えば,大学院の第一種奨学金(無利子)の基準は本人の収入が299万円以下です。

300万円以上稼いでいる大学生はほとんどいないんじゃない?

ですので基本的に大学院生は無利子奨学金(50,000円または88,000円/月)を借りることができます。

返還免除制度

大学院の奨学金の大きな特徴として研究業績による返還免除制度があります

学部のように定期テストの成績や家計では決まりません。

純粋に良い研究業績を上げれば奨学金が全額返還免除になります。研究業績というのは、例えば

  • 学会で発表:1点
  • 学会でポスター賞:5点
  • 論文投稿:10点

のように配点が決まっており、この総得点が高い人上位10%が全額免除、上位30%が半額免除になります。

そしてさらにこの〇%というのは自分の大学の中での割合です。つまり、

自分じゃ旧帝大の人には勝てないよ

という心配は無用です。自分の大学の中で上位に入ればいいので誰でもチャンスはあります。

この免除制度に関する具体的な内容は以下の記事を読んでみてください。

実際の免除実例も紹介しながら詳しく解説しています。
大学院生の奨学金免除方法について2021卒が解説|免除実例も紹介

研究をバイトにするメリット

研究をバイトにするメリットは

  • 研究と両立できる
  • コスパが最強
  • 後からも活きる

です。

研究と両立できる

研究をバイトにするので

研究が忙しすぎてバイトする時間がない

なんていう事は起きません。忙しく研究している間でお金を稼ぐことができちゃいます。

ブラックな研究室であればあるほど研究業績は出しやすいので、逆に良い環境です(笑)


コスパが最強

大学院生の本業でお金を稼ぐことができ、特にバイトのように移動時間も準備時間もかからないのでコスパが最強です。

バイトをしているとバイトがある日は何が起きても実験を途中で切らなければいけませんが、そんな心配もなくなります。

後からも活きる

研究に本気で取り組むとそれだけで多くの経験を積めて将来的にも役に立ちますし、結果として論文投稿ができれば今後の就職や転職において有利になります。

例え研究職としての就職でなくても、形に残る業績を残したというのは大きなアピールポイントになります。

研究をバイトにするデメリット

研究をバイトにするデメリットは以下の通りです。

  • 時給換算は相当低い
  • 将来返還する可能性がある

時給換算は相当低い

まず時給換算をすると相当低いです。

しっかりと土日を休んで、平日8時間研究をやったとして約月160時間なので88,000円/160時間=時給550円です。

普通に楽なバイトをする方が稼げます。

ただ僕が考えてほしいのは重要なのは時給ではなく、そのバイトに時間を割く価値があるのかです。

個人的にはせっかく大学院に進んだのに、バイトに時間を割くのは勿体ない気がするよ

将来返還する可能性がある

そしてもちろん返還免除にならなければ、将来的に返還しなければなりません。

正直に言って、半額免除に関しては、免除を念頭に置きながら真面目に研究に取り組めば問題はないと思います。

ただ全額免除に関しては努力だけでなく運も必要です。なぜなら全額免除には論文は必須だからです。

どうしても論文になるデータを得られるかというのは、研究領域であったり、過去の先輩がどこまで開拓しているかにもよります。

ものすごく頑張っても論文には至らない可能性は十分にあります。

ただ研究業績を残すために必死になった2年ないし3年は決して無駄にならないと思うよ

この頑張りによって将来の年収が変わってくるかもしれません。デメリット以上のメリットがあります。

確かに奨学金は免除にならない可能性はあります。

ただもし免除にならなくても業績を残すために死ぬ気で取りくんだ経験から得られるものはお金以上の価値があるはずです。

僕自身は半額免除で全額免除は取れなかったけど、バイトをせずに研究に集中したことは後悔してないよ

結論(大学院生にお勧めのバイト)

以上を踏まえて大学院生にお勧めのバイトは

  • TAで年間15万円前後
  • 奨学金月8.8万円かりて全額免除を狙う

です。これで毎月10万円の収入になります。
基本的に十分な金額なのではないでしょうか?

もしこれでも足りないのであれば、企業からの給付奨学金にも挑戦してみましょう。

僕自身も企業の奨学金を貰い、日本学生支援機構と合わせて毎月13万円ぐらいの収入がありました。

これぐらいあると倹約生活をしていれば家賃、生活費、学費全てを賄えます。

もしこの給付奨学金にも興味があるという人は以下の記事を読んでみてください。
大学院生の奨学金について解説|何円借りれるの?給付はあるの?

企業からの給付奨学金と就活の話|裏ルートが存在する?奨学生が解説

以上となります!

これから大学院生になる人のの手助けになれば幸いです。

質問やコメントがあればぜひ↓からどうぞ!

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