[例文あり]研究概要の書き方, A4や400文字等様々なスタイルを解説

研究概要の書き方_A4_400~600字

こんにちは,Hiroです.

この記事にたどり着いた人は以下のようなことが気になっているのではないでしょうか?

・研究概要って何を書くんだろう
・何を面接官は確認するんだろう
・書き方が分からないから例文を見たい

実際に理系院卒として就活を行い、大手メーカーに内定した経験から解説します。

この記事を書いているのはこんな人

・中堅国立大学院を2021年に卒業
・平均年収950万大手メーカーに新卒で入社
・社会人2年目に半導体メーカーに転職

では,早速行ってみましょう!

目次

就活における研究概要とは

研究概要とは自分の研究を簡潔に分かりやすくまとめた書類です。

ただし論文とは違い、面接官の人事の人にもわかりやすく研究内容を伝える書類です。

就活の研究概要には以下のような特徴があるから作るのが難しいよ

  • 企業ごとに研究概要のフォーマットが違う
  • 研究概要を読むのは理系の人だけではないから文系の人にも分かりやすく書く必要がある
  • ESと違い添削できる人が少ないので修正が難しい

インターン、本選考共に書類選考の時に研究概要を提出することが多いよ

研究概要が必要な理由

研究概要は以下の理由で必要です。

  • 企業の分野と研究内容の一致具合を知るため
  • 研究内容をわかりやすく人に伝えることができるか見るため
  • 技術面接での質問に使用するため

企業の分野と研究内容の一致具合を知るため

企業は研究概要や面接を通して、企業の分野と研究内容がどれほど近いかを確認します。

研究内容が企業の分野と近くないと内定できないの?

いや内定と研究分野はそこまで関係ないよ

研究内容は採用後に職種を決めるうえで重要になってくるよ

新卒就活ではその会社に入ってどのような仕事をするかは分からない状態で内定をもらうことが多いです。

内定が決まった後に書類、面接の内容、本人の希望を踏まえて会社が職種を決めます。

理系の多くの人はメーカーに就職する人が多いと思いますが、以下のような職種があります。

  • 研究
  • 開発
  • 生産技術
  • 品質保証
  • 設計

研究職には研究内容が企業の分野と近い学生が配属されやすいです。

研究以外の職種は研究内容より人柄やその人の希望のほうが大切にされるよ

研究内容をわかりやすく人に伝えることができるか見るため

実際に働くうえでは研究内容より

人に自分が行っていることを書類や口頭で分かりやすく伝える能力が大切です。

仕事では自分の仕事内容を知らない上司に説明して承認を得る機会が非常に多いです。

上司は非常に忙しいので短い時間で分かりやすく簡潔に説明することが重要です。

なので研究概要を通して、自分の研究内容をどれだけ分かりやすく伝えることができるか確認されます

技術面接での質問に使用するため

理系の就活には技術面接というのがあります。

研究内容に関して企業側の理系職種の人と実施する面接です。

例えば以下のようなことを聞かれます。

・なんでその研究をしようと思ったの?
・他分野やけど大丈夫?
・君の研究いつまでに実社会で応用可能?
・研究で工夫したことは?
・研究室内での新規性は?
・研究から何を学んだ?
・なんでドクターに進学しないの?
・得たスキルを会社に入ってどう活かす?
・会社でどんなことをしたいか?
・海外で働くことに関してどう思う?

上記以外にも技術面接では研究概要をベースに研究の詳しい内容まで質問されます。

研究概要のレイアウト

研究概要には大きく分けて以下の2種類があります。

  • 文章だけで400~600文字ぐらいで各形式
  • A4 1枚にまとめる形式

各レイアウトに関して解説します。

研究概要を文章だけで400~600文字で書く方法

文章だけの場合は以下のような構成で書くと良いです。

  • 研究内容(タイトル)
  • その研究分野での今日の課題
  • 研究の目的
  • 研究の困難さ
  • 困難への対応策
  • 成果および現状または展望

具体的には以下の例文を参考にしてください。

私の研究テーマは「電池材料の劣化機構解明」です。
 今日、電池材料の大量廃棄が問題となっています。その原因の一つに電池材料は簡単に劣化し、すぐに実用に耐えられなくなるということがあります。そのため、劣化機構解明が求められていますが、詳細には解明されていません。
 そこで私は、不安定で観測困難な劣化反応中間体を安定化して観測可能とし、劣化機構を解明しようとしています。
 劣化反応は複雑なので、一つの実験装置では解析困難です。そこで、私は六種類の装置を用いて実験しています。多くの装置を用いた実験には、多くの時間が必要です。よって私は、計画的に実験することを重視しています。具体的には、実験を行う前に論文を読んで仮説を立てるなどして実験計画を立てています。その結果、徐々に研究成果が表れて学会では賞を頂きました。
 今後、さらに計画的に実験を行ってより詳細な劣化機構を解明していきたいと思います。(396文字)

400~600文字の研究概要に関して詳細を知りたい人は以下の記事を読んでみてください。

上記以外に4種類の例文(化学、情報、生物、電子)や書く上での注意点をまとめています

研究概要をA4にまとめる方法

研究概要をA4にまとめる方法としては以下の2種類あります。

  • テキスト形式
  • ポスター形式

オススメはテキスト形式だよ

単純にポスター形式は作るのが難しいから、デザイン等に自信がある人以外はテキスト形式のほうがいいと思うよ

テキスト形式で研究概要を作る際には学会に提出する研究概要とは違うので注意してください。

・実験方法は入れない
 →細かいことを書いても面接官は専門分野ではないのでスペースが勿体ないです。
  緒言や結果を充実させて、専門外の人が読んでも分かりやすい構成にしましょう

・今後の予定を入れる
 →仕事をするうえでは目標を置いて業務を進めることを求められます。
  学生時代から先を見据えながら進めていることをアピールしましょう

・実績を入れる
 →学会での受賞歴や論文投稿歴があれば必ず書きましょう

・模式図を入れる
 →専門外の人がみても分かりやすい図を入れましょう

・字を装飾する
 →重要な部分を赤字や太字にしましょう
  黒一色ではどこに着目して読めばいいのかわかりません。

A4での研究概要に関してより詳しく知りたい人は以下の記事を読んでみてください。

ポスター形式での書き方も解説しています。

研究で工夫した点の書き方

就活において、書類選考での研究での工夫点の記載は重要です。

しかし、どのように書けばいいのか悩むこともあるでしょう。

そこで、研究で工夫した点を効果的にアピールするポイントを紹介します

「専門的な工夫点」と「汎用的な工夫点」の使い分け

研究での工夫点は、大きく分けて「専門的な工夫点」と「汎用的な工夫点」に分類されます。

自分の研究分野に近い企業に応募する際は、専門的な工夫点を強調しましょう。

一方、異なる分野の企業に応募する場合は、汎用的な工夫点をアピールすることが有効です。

同じ専門分野であっても、企業ごとに求めるニーズは異なるため、適切な工夫点を選ぶことが重要です。

読み手のことを考えて文章を書くことが大切だよ

研究で工夫した点の具体例

専門的な工夫点:
触媒を工夫することで特定の反応条件下での触媒活性の向上に成功し、反応効率を10%向上させた。
高周波回路の設計において、新たな集積回路の構造を提案し、信号伝送速度を20%向上させた。

汎用的な工夫点:
参考文献を月10本以上読むことで最新の研究動向を把握し、研究の幅を広げた。
学会に年間6回以上参加し、他分野の研究者との交流を通じて、新たなアイデアを得た。
留学生とも積極的に英語でディスカッションし、幅広い知見を取り入れた

研究で工夫した点の注意点

研究で工夫した点を書く際には、以下に留意しましょう。

実際に工夫した点を書きましょう。

話を盛るのは構いませんが、虚偽は避けましょう。面接で深堀された際に回答できない可能性が高いです。

面接で回答できる内容になっているか確認しておくことが重要です。

面接では、「なぜそこを工夫しようと思ったのか」、「具体的に工夫してどのような効果が得られたのか」などを聞かれます。

書類に記載する内容が面接での回答に繋がるように心がけましょう。

研究概要は必ず添削してもらおう

研究概要は自分の研究を理解してない人に必ず添削してもらってください

ほとんどの場合、面接官はあなたの研究の専門外です。

書いている内容が誰にでも伝わる内容になっているかの確認は絶対に必要です。

自分は研究概要不安だったから以下の色んな人に添削してもらったよ!
・他学部の友人
・文系と友人
・就活セミナーの講師
・就職エージェント

もし友人に頼みにくいなら、就職エージェントに相談してみるのも1つの手です。

無料で添削、求人紹介、面接練習等をしてくれます

理系なら理系特化のアカリク就職エージェントがあるので良かったらホームページ見てみて下さい。

↓「無料で添削/面接練習可能」アカリク就職エージェント ホームページ

【アカリク就職エージェント】

アカリク就職エージェントを紹介した記事もあるので、興味あれば読んでみてください。

性格診断も大切

就活エージェントに相談する前に性格診断をしておくこともお勧めします。

志望業界や自分の強みを知ったうえでエージェントに相談しないと、適切なアドバイスを得られないと思います。

志望業界も決まってないし、自分の強みも分からないんですよね
自分って何が向いてるんですかね?

一般的には○○専攻やし、●●が向いてるんじゃないですかねぇ

上記のような誰にでも当てはまるアドバイスしか得られないかもしれません。

今では簡単にネットで性格診断を受けることができます。

例えばキャリアパークでは5分で性格診断ができます

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まとめ_理系就活での研究概要の書き方

研究概要が必要な理由

  • 企業の分野と研究内容の一致具合を知るため
  • 研究内容をわかりやすく人に伝えることができるか見るため
  • 技術面接での質問に使用するため

研究概要のレイアウト

大きく分けてレイアウトは「A4 1枚」か「文字だけで400~600文字」

研究で工夫した点の書き方

自分の研究分野と企業の分野の近さに応じて、工夫点の専門性を書き分ける
相手の立場に応じた文章を書くことが大切

以上となります。

もし何か質問があれば、下かお問い合わせからご連絡ください!

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