こんにちは,Hiroです.
今回は,
大学院に行くメリット・デメリット
について解説します。
この記事はこんな悩み/疑問を解決します。
大学院に進学するか悩んでいるけどデメリットないのかな
研究職になるつもりはないけど院進した方がいいのかな
この記事を書いているのはこんな人
・中堅国立理系大学院2021年3月卒業
・学術論文(first author)1本
大学院に行くかどうか悩みますよね.
特に,あまり大学院に進学する割合が高くない大学ですと余計に悩んでしまうのではないでしょうか.
そんな人のために大学院に行くメリット・デメリットを解説していきます.
この記事を最後まで読んで後悔のない選択をしてください.
大学院に行くメリット
メリットには以下が挙げられます.
研究職への就職が適してるか分かる
大学院に行くかどうか悩んでいるということは将来的に研究職に就きたいと考えているのではないでしょうか?
研究職に就きたいのであれば大学院に行っておくべきです.
まぁ個人的には研究職に就きたいと思ってなくても大学院に行ったらいいと思うよ
もし,学部卒で就活して研究職に就こうとすると,
その就活は研究室に配属される前の3年生後期から4年生で行うことになります.
つまり,研究をしないまま研究職への就活を行うことになります.
この状態では
なぜ研究職に就きたいんですか?
やったことないからわからん
っていう感じになりかねません
そして,もし研究職として採用されたとしても,
本当に自分が研究に向いてるのか分からないということになります.
学生実験とか楽しかったし,向いてるでしょ
甘い,研究をなめすぎ.学生実験は研究ではないよ
実際,僕の研究室にも
学生実験とか高校の化学の実験が楽しかったから研究職に就きたいと思ってたけど,大学院での研究全然楽しくない
って人は結構います.
学生実験と研究の最大の差は
結果が決まっているかどうかです.
具体的な差はまた以下の記事で解説してます。
研究と実験の違いを解説|研究ってきつい?病まない方法を解説
本当にここの差が大きいと思います.
結果が分かり切っている学生実験を想像して研究職に就くのはお勧めしません.
今,研究職に就くかどうかを悩んでいるのであれば,
大学院に進学して研究に携わってみてそれから考えればいいのではないでしょうか?
これ以降のメリットは研究職にならない人でも関係するメリットだよ!
オフィススキルが身につく
オフィススキルには2つあると思います.
- パソコンのスキル
- タスク管理
PCスキル
まず,パソコン特にOffice(Word等)のスキルですが,
研究室に配属されるまでそんなに使っていないんではないでしょうか?
レポートとかで使ってるから使えると思うけど
ほんまに?ブラインドタッチはできる?ショートカットとか使って効率的に作業できてる?
最近ではレポートもデジタルで提出することが増えてきているので,PCにはそれなりには慣れていると思います.
それでもまだまだ不十分なことが多いです.
現代社会においてPCスキルはなくてはならない存在です.
そのスキルを大学院という社会人と比べたらまだ余裕がある時期にしっかりと身に着けておくことは重要だと思います.
タスク管理
研究室にもよると思いますが,
- 基本的に週1回の報告会
- 年に数回の学会参加
- 期末での研究報告
という感じだと思います.
なので、報告会や学会までの実験スケジュールを自分で考えなければなりません.
例えば,化学系ですと実験だけをやればいいわけではなく,
試料作製→測定(実験)→解析→報告資料作成
と一連の流れがあります.
そして,学生実験と異なり,色んな不具合が生じます.
実験に失敗することは日常茶飯事ですし,急に実験装置が故障してそもそも実験できないとかもあります.
また,
明日までにこれやっといて
明日,実験手伝ってくれませんか
っていうこともザラにあります.
そういった中で優先順位をつけて期日までにタスクを終わらすスキルが否応なしに鍛えられます.
このスキルを磨いておくこともPCスキルと同様,急に社会人になって身に着けるよりいいはずです。
プレゼンスキルが身につく
大学院に進学すると
学会に参加してスライドショーとかポスターを使い、自分の研究を大勢に説明する機会が多くあります.
僕はもともと人前で話すことが苦手でしたが,数をこなしていくうちに慣れてきました.
今ではもちろん原稿とか見ずに,アイコンタクトもとってプレゼンできるようになったよ
学会の場でも学生なら原稿を読んでても暖かい目で見てもらえますが,
企業の研究者が原稿を読んでたら「大丈夫?」って思われます.
なので,もし人前で話すのに苦手意識があるようなら、大学院に進学して経験を積めばいいんじゃないでしょうか.
2年間もの時間を勉強したいことに使える
このメリットが個人的に最大のメリットだと思うよ
基本的に大学院生は時間的には自由です.
社会人みたいに8時間は研究をしないかんみたいことはありません.
僕の場合ですと一日6時間研究して2時間は研究以外の勉強をしていました.例えば,
- TOEIC
- 危険物取扱者資格
- プログラミング
とかですね.
個人的な経験からですが年を取るほど勉強してみたいことって増えていくと思います.
僕も学部3年生ぐらいまでは,できれば勉強したくないって思ってたよ
でも,経験を積んでいろんな世界をみると興味が惹かれるものがいっぱいあることに気が付くと思います.
そんな時に社会人ですと仕事が忙しくて自分のしたい勉強に時間を割くことは非常に難しいと思います.
なのでちょっとでも勉強するために自由に使える時間を延ばすために、大学院に行くのはありなのではないでしょうか.
大学院に行くデメリット
学費を余分に払わなければいけない
これは個人的にはあまり大きな問題ではないと思っています.
なぜなら,
からです.詳しくは以下の記事を参考にしてください。
大学院生の奨学金免除方法について2021卒が解説|免除実例も紹介
僕も奨学金を220万ほどかりて,全額免除を目指して研究に励みました.
免除になったの?
免除は目指せる業績を出せたけど,結果は社会人1年目7月に発表なんだよ.今からドキドキしてるよ(笑)
他にも企業から給付奨学金を獲得するといった方法もあります.
これについて以下の記事に詳しく書いてあるので読んでみてください.
社会に出るのが遅れる
これに対する僕の意見は
今,学部で卒業して具体的にやりたいことが決まってるなら就活して早く社会に出ればいいんじゃないかな
僕は大学院に行ってからやりたいことが徐々に見え始めたよ
もし,やりたいことが無いのであれば大学院に行くのもありだと思います.
上述しましたが,
大学院で自由に色々と勉強することで将来やりたいことが見えてくる可能性もあります.
もし,漠然と2年間遅れるっていうことを危惧しているのであれば,院に行ってみればいいんじゃないでしょうか.
やりたいことわからないまま、新卒カードきって就職する方がリスキーじゃない?
同期がいない
確かにこれはデメリットですね.
まぁメリットとしては
教授が学生一人一人に多くの時間をさけるので良い研究ができるというメリットはありそうです.
ただ学部4年生はいっぱいいるのに全員院に進学しないとなると,自分一人で学部生の面倒を見ないといけない可能性が出てきます.
この辺りは注意しておきたいですね.
誰も院生がいない研究室に進学してもいい研究ができる可能性は低いと思います.
なぜなら研究して結果を出すのは院生や博士課程の学生だからです.
基本的に教授達は講義や大学の事務等で忙しく研究を実際にやっている余裕はありません.
ということは必然的に院生がいない研究室は成果が出せず,研究費を獲得できないということが起きます.
なのでこのような場合、院に進学したいのであれば研究室を代えるか,学部とは別の大学の大学院に進学することを考えてみたらいいと思います.
まとめ
この記事を以下にまとめます
大学院に行くメリット
- 自分が研究職に適しているか判断がつく
- 社会に出たときに役立つスキルを身に着けることができる
- 研究以外でも興味があることについて自由に勉強できる(最大のメリット)
大学院に行くデメリットと対策
- 学費→奨学金を借りて免除を目指す
- 同期がいない→別の研究室または別の大学の院に行く
- 2年遅れる→やりたいことないなら院に行けば見つかるかも
大学院に行かなくてもいい人
- 学部で自分のやりたいことが明確に決まっている人
いかがでしたでしょうか?
オリビさんという他の方のブログ記事ですが以下の記事もオススメ
【大学院生とは?】大学生と大学院生の違いやメリット&デメリットを解説!
もし,大学院に行った後の就活について知りたい等があれば以下の記事をぜひ読んでみてください.
大学院生ってどうやって就活するの?推薦で決まるの?|2021卒院生が解説
大学院の就活について詳しく解説しています.
これから就活をする人,現在就活をしている人にも有益な情報が書いていますのでぜひ読んでみてください.
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