こんにちは,Hiroです。今回は
理系学生が就活で全落ちしそうなときや、全落ちしてしまったときにどうすればいい?
という疑問について解説します。
この記事はこんな悩み/疑問を解決します。
・理系学生は就活に有利なはずなのになぜ全落ちするの?
・全落ちしそう、全落ちした理由が分からない
・全落ちしたときの対処方法が知りたい
では早速解説します。
理系は本当に就活に強い?理由とともに解説
一般的に文系よりも理系の方が就活に強いと言われています。
リクルートが実施した「就職プロセス調査(2024年卒)「2023年12月1日時点 内定状況」」によると、
2023年12月現在での大学生全体の就職内定率は96.8%であるのに対して、
理系大学院生の就職内定率は98.5%と理系学生は全体よりも少し高い結果が出ました 。
なぜ理系は就活に強いと言われるのか、理由を順に解説します。
専門性が高いため即戦力となる
理系はすでに大学や大学院で専門的な知識を身に付けています。
たとえば化学メーカーに就職した場合は化学に関する基礎知識は身に付いているため、技術職として活躍する土台ができています。
IT関連企業に就職した場合も、理系の学生ならエンジニアとして必要なプログラミングに関する基礎的な知識や技術を持っている学生が多いでしょう。
専攻と同じ分野で就職すると大学院で培った知識は絶対に使うよ
株式会社アカリクが大学院生・理系学生を対象に実施したアンケート調査によると、内定した企業の選考にて以下のように就活生は回答しています。
- 自分の専門性が「高く評価された」:26.4%
- 「ある程度評価された」45.3%
全体の71.4%の学生が専門性を評価されたという結果が出ました。
企業へ就職後の教育にかけるコストも少なく、即戦力になれることが理系学生には期待されていることが就職に強い理由のひとつと言えます。
理系人材のための求人枠がある
企業は専門的な知識やスキルを持つ人材のみを採用する、理系の求人枠を設けている場合があります。
理系の学生は大学や大学院で身に付けた専門的な知識や技術を活かした、理系の求人枠へ応募することも可能です。
特に理系は文系と比べると大学卒業後院への進学率が高くなっています。
文部科学省の「学士課程修了者の進学率の推移(分野別)」によると、
大卒後大学院への進学率は学部全体では10.9%であるのに対して、理系は42.3%と高い水準となっています。
大学院での研究の成果を活かした研究開発職への進路も選択できるのも、理系が就活に強い理由としてあげられます。
学校推薦を利用できる
学校推薦とは学校や学部、教授宛に届いた求人の中から応募する企業を選び、学校や教授から「応募にふさわしい学生である」ことを書いた推薦状を添えて応募する方法です。
株式会社POLが理系大学院生を対象に実施した就職活動に関するアンケート調査によると、67.1%の理系院生が推薦制度の利用を検討しているとの結果が出ました。
一般応募よりも内定率の高い学校推薦を利用できるのも、理系が就職に有利となる理由のひとつといえます。
理系は就活に有利なのになぜ全落ちする?理由を解説
理系はさまざまな面で就活に有利と言われているものの、内定をひとつももらえない「全落ち」を経験する理系学生もいます。
理系学生が就活でなぜ全落ちしてしまうのか、おもな理由を解説します。
就活への十分な時間が取れない
理系学生は研究などで忙しく、就活の時間が確保しにくいことも多いです。
特に長時間の観察が必要な研究や、課題や論文発表などの制作に費やす時間は文系よりも膨大になります。
その結果企業研究や自己分析といった就活が十分にできなかったり、企業の説明会やエントリーシートの締切に間に合わなかったり、面接のスケジュールが合わせられなかったりといったことも起きてしまいがちです。
何とか時間をやりくりしながら就活を進めていても、エントリーシートや面接対策が不十分だったり、応募できる企業数が減ってしまったりといったことで、全落ちとなってしまうことがあります。
就職先が限定される、こだわってしまう
理系学生は高い専門性を持っていることは就活にメリットであるのと同時に、デメリットでもあります。
文系は学部や学科に関連しない企業を含め、幅広い業種への就職が選択肢となる一方で、理系は学部や学科、研究内容に関連した業種や職種への就職に限定される傾向にあります。
また、理系学生自身が「自分が学んだ分野を活かした企業や職種に就職したい」とこだわってしまい、応募する企業や職種の選択肢を狭めてしまっていることも多いです。
就職の選択肢を狭めることで、就職のチャンスを少なくしてしまうことで、全落ちを経験してしまうこともあるでしょう。
就活を軽視してしまっている
理系学生は「文系よりも就職に有利」「学校推薦がある」といった理由から、「必ず就職できる」といった根拠のない自信を持ってしまうことがあります。
その結果就職を軽視してしまい真面目に取り組まなかったことで、全落ちをしてしまうこともあるでしょう。
理系学生は就職に有利であるものの、同じ理系学生同士はライバルです。
十分な就活対策を行っていないと、ライバルに負けてしまい内定を取ることはできません。
就活対策を行っていなかったことで、理系であることや、大学名で書類選考は通過したものの、一次面接から先に進まなかったり、最終面接でいつも落とされたり、といったこともあります。
理系学生が就活で全落ちしないための対処方法
「今就活をしているもののなかなか内定が決まらない」「周りは内定が決まっていて焦っている」など、全落ちしそう、またはすでに全落ち状態になっている理系学生のために、全落ちしないための対処方法を解説します。
就活の時間を確保する
研究や学業で就活の時間を確保できない場合は、就活を優先させる時期が来たらしっかりと就活の時間を確保するようにしましょう。
たとえば大学院生の就活は1年生の夏からはじまりますが、この時点で就職か進学かをまだ決められていない場合、学業や研究と並行して以下のような就活を少しずつ進めましょう。
- 興味のある業界や企業のセミナーに参加する
- 興味のある業界や企業のインターンに参加する
- 自己分析を行う
- 面接対策を行う
セミナーやインターンに参加することで、就職へのこだわりや先入観がなくなり、就活の選択肢が広がることがあります。
また、興味のある業界や企業の研究をあらかじめ行っておくことで、いざ就活をはじめたときにも余裕を持って就活に取り組めます。
博士後期課程の時点で進学しないと決めれば、就活を優先させましょう。
就活対策をしっかり行う
理系学生は就職に有利であるものの、就活を楽観視していると全落ちする可能性もあります。以下のような就活対策をしっかり行いましょう。
- エントリーシート作成
- SPI対策
- 面接対策
- 企業研究
専門性以外の強みを活かせる求人に応募する
理系学生は大学や院で身に付けた知識や技術、研究内容に合わせて応募する企業や職種を限定してしまい、全落ちしてしまうことがあります。
たとえば「コミュニケーション力が高い」「論理的思考がある」「PDCAサイクルを回すのが得意」といった、専門性以外にも自分の強みを活かせる求人があれば、ぜひ応募してみましょう。
自分の強みを見つけるには、自己分析を行うのが有効です。自己分析や面接対策、エントリーシート作成などの具体的な進め方が分からないときには、就職エージェントを利用する方法もあります。
たとえば理系に特化した就職エージェントである「アカリク就職エージェント」なら、無料で添削、求人紹介、面接練習などが可能です。
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まとめ(理系学生が就活で全落ちしたらどうする?)
理系の就活を軽視したり、研究や学業だけを優先したりしていると、全落ちする可能性も0ではありません。
就活対策をしっかり行うこと、専門性の高い求人だけでなく、自分の強みや他の業界などにも視野を広げることで全落ちは回避できます。
[ミ森1]参考サイト
[ミ森2]https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/naitei_24s-20231212.pdf
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