こんにちは,Hiroです.今回は,
大学院生の活動内容を解説していきます.
大学に通っていたとしても大学院生って何をしているのか知らない人がほとんどではないでしょうか?
そこで現役院生の僕が大学院生の日常を解説していきます.
この記事はこんな人におすすめ
- これから大学院に進学する人
- 大学院への進学を悩んでいる人
- 恋人が大学院生の人
- 関連おすすめ記事
(関連おすす記事:大学院に行くメリット・デメリット|デメリットへの対応策も解説)
この記事を書いているのはこんな人
・化学系大学院生
・中堅国立大学大学院2021年3月卒業
・2021年4月からメーカーで技術職として従事
ではいってみましょう!
大学院生の主な活動は2つです.
それぞれについて解説していきます.
講義
必要単位数,難易度
えっ,大学院って講義あるの?
そうだよ.学部ほど多くないけど,講義もあるよ
大学院生って研究だけしてるイメージの人も多いんじゃないでしょうか?
でも,大学院生も卒業するためには講義の単位も取らなければなりません.
ただし,学部とは異なり,大学院は研究がメインですので
2年間での必要単位数は20単位程と,多くはありません.
でも,大学院の講義だから難しいんじゃないの?
そんなこともなかったよ
大学院は研究がメインや.講義は適当でいい
っていうスタンスだったから
テストもあんまりなくてレポートだけとかで、基本的に楽に単位は取れたよ
このように,大学院では学部ほど講義の単位取得は難しくないイメージです。
でもこれは,もちろん大学院によって異なるので注意しましょう。
早期単位取得
また,大学院の講義に関して押さえておきたいポイントのもう一つとして
学部時から大学院の講義単位を取得できる場合がある.
ということです.
どういうこと?
学部4年生時に規定を満たしていれば,大学院の講義を4年の時から受講できる制度だよ
例えば,以下のようなものがあります
学士特定課題研究の履修を許可された学生等は,400番台の授業科目を10単位を上限として履修することができます。ただし,学士課程の単位とはなりません。大学院に入学後,その授業科目が開講される際に,改めて履修申告を行い,所定の書式を教務課又は学務課に提出した場合に,大学院課程の単位となります。
出典:東京工業大学_大学院授業科目の受講について(https://www.titech.ac.jp/guide/guide_28/gakubu1/pdf/09.pdf)
基本的に,学部3年生終了時には学部卒業に必要な単位数を取り切っている場合が多いです.
そして,学部4年生は研究に関してもまだ余裕がある時期です.
なので4年生の時に大学院の講義単位を取得してしまおう,という制度です.
Hiroの大学にもあったの?
あったよ
僕もこの制度を使って院卒業に必要な講義単位の9割ぐらい学部の時に取ったよ
たとえ20単位といえど研究をしながら講義を受けるのは非常に大変です.
なので,もしこの制度がある大学院に進学する予定の人は,
制度の規約を確認して4年生から院の単位を取得できるように準備しておきましょう!
研究
専攻によって異なりますが
基本的には大学院生の研究活動は以下の3つがあります.
実験
大学院の実験って学部の実験と違うの?
全然違うよ.詳しくは以下の記事で説明してるから読んでみて
大学院の実験は講義の実験と大きく異なります。
例えば,私は化学系の研究をしていたのですが以下のような流れでした.
1. 文献調査
大学院における研究の実験方法にはマニュアルは存在しません.
なので,自分で考えなければなりません.
そんな時に必須なのが文献調査です.
インターネットを用いて過去の参考になる文献を探して実験方法を模索します.
文献は非常に多く,また英語で書かれているので特に研究開始当初は苦労します.
まじか.英語全然わからん
僕も苦手やったけど.徐々に慣れてくるからそこまで心配しなくていいよ.それに,最終手段として翻訳サイトを使えば何とかなるよ
2. 実験
文献調査が終わって,実験方法が決まったらいよいよ実験開始です.
試料を調整し,それを何千万円もするような装置で測定します.
そして,そこで得られたデータを解析していくという流れが化学,生物系では一般的です.
そして,もし解析した結果が思い描いたデータでなければ,再度文献を探して失敗原因を考えて実験方法を改良し,実験を行います.
どれぐらいの確率で失敗するの
90%以上かな
まじか
そうなんです.
基本的に大学院の研究ではほとんど思い描いたデータは出ません.
これが学部時代の実験と大きく違う点ですね.
僕の場合ですと,思い描いたデータを取れたのは3年間で1度だけでした.
なので確率的にいうと,数%ですね.
基本的に
文献調査→実験→失敗→実験方法改良→実験→失敗
この流れを繰り返します.
めっちゃ大変やん.大学院行くの辞めようかな
ちょっと待って!僕は大学院に行って後悔してないよ.
大変かもしれんけどメリットの方が大きいと思う!
良かったらこの記事読んでみて.
大学院に行くメリット・デメリット|デメリットへの対応策も解説
報告書作成
所属する研究室によりますが,1週間もしくは2週間に1回研究報告会があります。
なので、それに向けた報告書の作成を実験と並行して行う必要があります。
報告書には文章だけでなく,測定データのスペクトル,分子構造式,実験装置の概略等,
図や表を多く作成する必要があります.
報告会前はみんなで朝まで資料作成ということが頻発していました.
これだけ頻繁に資料を作製していると,Officeやライティングスキルが学部時代と比較して飛躍的に向上します.
これも大学院に行く大きなメリットだと思います.
学会
学会って何するの?
自分の研究成果を発表したり,他の人の研究を聞いたりするよ
学会ではポスターやプレゼンテーションを用いて多くの人に自分の研究を説明します.
そして,聞きに来てくれた人とディスカッションすることで今後の研究の発展に繋げていきます.
学会では自分の専門分野以外の人と話す機会もあるので意外な発見ができて非常に面白いですよ.
そして,自分が研究を発表するだけでなく,他の人の研究も聞きに行きます.
1つの学会に行くと大抵1つは自分の研究に活かせる大きな発見があります.
なので学会にはできるだけ積極的に参加しましょう.
結局大学院って忙しいの?
結論
忙しい,だけど楽しい
これまで書いてきたように大学院は学部に比べて非常に忙しいです.
しかし,大学院には大学院の楽しさがあります.
例えば,
- 逆転サヨナラホームランを打った(いいデータが出た)時の楽しさ
- 自分の学びたいことを学べる楽しさ
- 高額な装置を自由に使える楽しさ
- 研究室の仲間とディスカッションしたり遊びに行ったりする楽しさ
等があります.
僕は大学院に行って全くの後悔をしていません.
忙しいからこその楽しさ,そしてやりがいがあると思います.
もし,大学院に行くことを悩んでいる人がいれば,ぜひ挑戦してみることをお勧めします.
まとめ
この記事をまとめますと
大学院生の主な活動は
講義
→必要な講義の単位数は20前後.学部生の時から取得できる可能性もあり.
研究
実験:失敗ばかりだがその中で成功を掴んだ時の達成感ハンパない
報告会:資料の作製が超大変だが,資料作成能力爆上がり
学会:様々な人とのディスカッションを通して学ぶこと多数.研究の成功には学会への参加は必要不可欠
いかがでしたでしょうか.
少しでも大学院生の活動内容を知っていただけたたら幸いです.
また,大学院生の就活についても気になる等があれば以下の記事を参考にしてみてください.
大学院生ってどうやって就活するの?推薦で決まるの?|2021卒院生が解説
企業選びで大事なこと3選_2021卒就活を終えて気づいたこと
以上です.ありがとうございました!
質問やコメントがあればぜひ↓からよろしくお願いします!
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